IT活用のシンポジウム概要

基調講演「情報化と地域振興」


【少子高齢化の到来】 

少子化−国内市場の縮小、労働人口の減少(→労働力の減少)、若年労働力の激減(→技術革新への対応の遅れ)、内需の伸び悩み、経済成長の停滞、地方は過疎地で若年層の流出がもっと深刻になる。
高齢化−貯蓄率の低下、投資余力の減少、社会負担の増大、健康医療福祉への要求が増大する。

【新しい地域振興策の必要性】

職・住・憩・遊・学の複合空間としての地域社会の機能が著しく低下している。
帰属意識・アイデンティティ、連携の喪失
従来の道路・港湾投資に偏重した社会資本整備、工場・企業誘致を目指した外来型開発主義、中央集権的な手法による地域開発は過疎化、少子高齢化社会に対しては有効ではない。
歴史・風土・文化など地域に内在する条件に立脚した地域振興が問われている。
経済成長は、(中略)今日先進国だけが持ち、今後数十年にわたって持ち続けるであろう唯一の競争力要因としての、知識労働の生産性の伸びによってのみもたされる。

【競争ルールの変化】

今日までの「規模の経済・範囲の経済」から「知識の経済」・「ネットワーク(連結)の経済」・「スピードの経済」が競争で重要になってくる。「知識」「ネットワーク」「スピード」を支えるのがITの力になっている。
モノからサービスへ

 

農産物・水産物:独自な食文化(特産、自然、伝統文化、安全、安心)、農業体験、漁業体験
ホテル、旅館、飲食店:ホスピタリティ(もてなしの心)
観光:グリーンツーリズム、エコーツーリズム
   (地球環境の素晴らしさを体感するだけでなく、これを守り育てる役割を担う)


【社会の3つの原理】
(公的原理・非営利の原理・市場の原理)が重曹・複合する社会システム

ひとつの原理だけ、ひとつの組織、企業だけでは問題を解決することが困難になる、外部との協力関係・ネットワークで解決できる

【地域再生のシナリオ】

インターネットの役割
情報の共有とコミュニケーションの場、協働(コラボレーション)・協創・創発の場、仮想経済空間である。

生活機能の再生
情報産業や知識産業を機軸とした「知識社会
(Knowledge society)」では、生活機能が生産機能の「磁場」となる。情報や知識を発信する人材の集積が重要だからである。
都市ごとに伝統や文化に根ざした多様な「都市の再生」が行われる。

産業クラスター
バイオやITなどの特定の分野において、相互に関連性を持った様々な組織や個人からなる地理的な集まり。それらが網目状の人的ネットワークを生成している状況
地域の比較優位性のある産業を核とし、その核から派生する関連産業間の技術・ノウハウ・人材などの交流連携・ネットワークを強め、集積させ、イノベーション(革新)を連鎖的・相・乗的に生み出し続けようとする。
インターネットは第4の流通チャネル
インターネットは第4のメディア

【大学の役割】

銚子で大学誘致を進めているが城西国際大学の例を話します。
大学の役割として知的貢献・広域性・公共性・中立性であり、地域における知的エンジン、産学官民のネットワークができる
大学の成功の条件
地域が大学を育て、大学が地域の産業を牽引する(産学官民ネットワークの中枢)

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